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生ききる

2021/01/22
今日の佐賀新聞に掲載していただきました
前回の「10年目の冬」で伝えきれなかった「生ききる」について書きました
  
友人から
『新聞記事読みました。本当にそうですね、私も妻と一緒に悔いがない人生を送りたいと思います。ありがとう😭
とメッセージをもらいました。ありがとう😭
  
原文
タイトル『生きること、生ききること』
   
人の命には限りがあります
いつか終焉の時を迎えるという事実を、私たちはどれだけ認識して生きているのでしょうか
必ず来る「死」にしっかりと向き合うことを避けて生きているのではないでしょうか
明日も今日と同じ一日が来る、同じ日々が繰り返されると思って生きています
「人はいつか必ず死ぬ」という言葉を聞きたくないという人もいるでしょう
しかし死は必ずやってきます
それは天寿を全うしても、事故や災害、がんや病気で理不尽に奪われていくことも
妻はガンで闘病生活を続けていましたが、「自分らしく生きていたい」と一切の治療を止める決心をしたときに、
「生きること」と「生ききること」の違いに気づかされました
私は今を生きています
それは生物学的に命があるということです
両親から授けられた命をつないでいっているということです
それは自分の意志ではありません
今を生きるという意志で生きているわけではありません
それに対して、生ききるということは自分の意志で生きていくとこです 
それはいつか来る死を受け入れ、限りある命を全うしようとする強い思いがそこには存在します 
私も妻の残りの人生を共に生きながら、彼女の強い思いを感じることが出来ました
その妻が私に残した言葉が今も心に響いています
「私は貴方によって生かされる」
妻は確かに生ききっていたと思います
 

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