人生会議【ACP(アドバンス・ケア・プランニング)】という言葉を聞かれたことはありますか。九月に行われたリレー・フォー・ライフの中でこの講座があり、とても参考になったのでご紹介したいと思います。
まず基本として押さえておきたいことがあります。それは、一つ「人は必ず死を迎える」。二つ「それがいつ来るか解らない」。三つ「どこで死ぬか解らない」ということです。この絶対的な真理を踏まえたうえで、自分の残りの人生をどの様に生きていくかという設計図を描くこと。それが人生会議に求められています。特に終末期においては、死を意識することで、その時まで生き抜いていく覚悟が生まれ、漫然と死を迎えるのではなく生ききるという気持ちが芽生えてくることが大切なことです。
人生会議の進め方にはいくつかの例がありますが、一例として①私の生きがいとは、②私の大切なことは、③私の気がかりなことは、④私が耐え切れないことは、⑤私の大切な人は、の五項目について、家族、医療関係者等と時間をかけて話合い、その結果を書き留めておくことです。その内容は変化していきますので、話合いは一回で終わることなく繰り返し行い、その都度書き留めておくことが必要だと言われています。
終末期の方に限らず、健康な人でも、若い人でも、死の瞬間がいつどこで来るか解りません。これからも自分らしく生きていくために、自分がどう生きて行きたいのかを知るためにも人生会議をしませんか。