ぞっとしないタイトルですが、形あるものいつかは滅びるもの、それは命とて同じこと。永遠に続く命などあろうはずはありません。人は(も)いつしか死を迎えるのです。それは100%の確率で全ての人に訪れる時なのです。
私の妻がガンにかかり、手術から抗がん剤と幾つかの手立ての末に、緩和ケアを選択するときに、最後に私たち夫婦の背中を押してくれたのもこの言葉でした。そして、驚いたことに私の父も「どうせ死ぬのだから、自分はガンで死にたい」と言っていました。
もちろん、天寿を全うした自然死というものが皆が望む形なのかもしれませんが、往々にして事故死、病死ということも本当におおくあります。父が言っていた「ガンで死にたい」という言葉の裏には、死に直面しながらも時間があるということです。ガンの種類や部位、進行状況でその時間には個人差がありますが、概ねガンの宣告から死に至るまでには時間があります。私の妻の場合は3年2ヶ月でした。その時間の中で自分の身辺整理や家族への伝言ができる・・そのことを父は言っていたみたいです。
事故や即死に繋がるような病気で逝くことを考えると、確かにそう言った考え方もできるものなのですね。皆様方はどう思われますか?ただ、それを横で見守り続ける家族の苦しみや悲しさはまた別の次元の話です。
もうすぐ妻の命日です。4年が経とうとしています。