やはりこの季節になると、4年前のことが思い出されてきます。
その日まで一週間というこの頃から、一気に妻は弱っていきました。
23日に医師から「意識の混濁が始まるので、近親者を呼ぶように言われて
家族と近い親族に連絡を入れました。
黄疸で顔の色が変わってきて、やがて食事も水も口にしなくなりました
病室に行っても、ほとんど話すことがなくなり、
ある日洗面台の横で座り込んで、ベッドに戻れない妻を抱きかかえた時
その、あまりの軽さに言葉もなく、涙をこらえきれませんでした
看護師さんから「緩和ケアは家族のケアもします、相談してください」と声をかけられ
場所もわきまえずに廊下で泣いてしまいました、その言葉は嬉しくて優しくて暖かかった
その日から二日後の夜に私の眼の前で、息を引き取りました
1月28日午後7時20分でした
妻の最後は、二夜を自宅で過ごして
30日に葬儀場に移動してお通夜を迎えたのですが
その日は、午後から降り始めた雪がしっかりと積もり
真っ白な世界を作ってくれました
その時が、間もなくやってきます