2014/10/08
拙著「妻に捧げる100文字で綴るレクイエム」の103ページ 「メモリアル・リング」で書いていますが、亡くなった妻と私の2つの結婚指輪を一つにしたものを、左手の中指にしてきました。
最近、その左手中指の関節を痛めて、指輪を外していました。その時ふっと思ったのですが、炊事やいろんな作業をするときに気になる事があったり、ちょっと身体がむくんだりした時に痛くなったりしていました。
そこで、今回ネックチェーンを新調して首にかける事にしました。ペンダントの様な雰囲気になっています。指輪そのものを加工しているわけではないので、何時でも指輪に戻す事が出来ますが、当分は首にかけておこうと思っています。
ついでに、ぼかし加工を施していたのを、ピカピカに磨いてもらいました。
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2014/05/26
終わりに
妻は死してなお、私の生き様を見つめてくれています。
ガンという病気は、いかなる時にも死と向かい合って生きていくという辛いものです。
妻と供に約3年という月日を生き、そして遺族としてこの1年を生きてみて、
私がしなければならない仕事が何となく見えて来ました。
最後の仕事は、妻との経験を生かすことだと気づかされました。
私に何ができるのは判りませんが、私がこの様な思いに至った流れのなかには
きっと妻の意思が働いているものと思います。
今、妻はあの世で笑っていることだと思います。
こんなこと書き綴ってどうするのって・・。
でも、書き綴らねばならなかった私の気持ちもまた妻には届いていることと思います。
=終わり=
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2014/05/20
生きて行く
全てを捨てて君の所に行きたいと思ったことは何度もあった。
男が一人になると早く死ぬ、その意味も判った。
でも、もう暫くは生きていないと。
認知の母が生きている。子ども達もいる。
僕が弱気になることは出来ない。
見ててね
君の一周忌が終わって、僕の心にも少し変化が出て来た。
君を何時でも傍に感じることが出来る。そんな生き方が出来る。
何かが心の中で変わったような気がする。
淋しい気持ちはそのままなのに、一歩を踏み出せそう。
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2014/05/17
君への思い 辛い
君が亡くなったことを知らなかった方から
「最近奥様を見かけないけど、お元気ですか」
と、聞かれることがあるよ。
実は・・と話すとビックリされる。
いろいろと事情を話さなければならないことが
本当に辛く感じる時があるよ。
君がいたから
振り返ってみると
僕の人生は君に負う所が本当に多かった。
いや君がいなかったら僕の今の人生はなかっただろう。
そして今からの生き方を示唆してくれたのも君だ。
僕にとって
君はかけがえのない人だったんだね。
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2014/05/14
君への思い 涙
もともと涙もろい僕だったけれど
ちょっとし瞬間に涙が止めどなく流れてきて、
どうしようもない時がある。
今でも一人でいる時、誰かと思い出を語るとき
あふれ来る涙を止めることは僕には出来ない。
泣いていいよね。
君への思い 家事
男が一人残されて一番困るのが家事だということだけど
僕は料理するのはそう苦にならないので・・・
と思っていたけど、毎日となると大変だね。
洗濯にアイロン、掃除にと、如何に君に依存していたかが良く判ったよ
ありがとう。
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2014/05/11
繰り返し、繰り返し
君が逝ってから1年という時間が過ぎた。
これからもこう言った時間を1年1年繰り返して行くのだろうね。
君の事を思い、君を感じながら
僕は何時まで歩いて行くのだろうか。
もう直ぐ君よりも歳を取ってしまうんだよ。
君への思い 酒
お酒の量がとても増えてしまった。
飲みだすと止まらない日々が続いた。
特に君が逝った直後は、飲んでも飲んでも酔わなくて
本当に、お酒に溺れていた。
良くないと判っていても、お酒を止める事が出来ない。
そんな毎日だった。
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2014/05/08
ペットの異変(独り言)
ペットが、可愛がってくれていた飼い主の一周忌に
突然体調を崩すことは、多く見られるとのことだった。
動物的感で飼い主の帰還を感じるのだろうか。
それならば、言葉の通じない彼らの方が
どれだけか飼い主の事を思っているんだね。
その後のユリ
結局ユリは3日間入院し、一週間通院することになった。
何とかもとの状態に戻るまでには、一ヶ月という時間がかかったよ。
今では元気になっているけど、やはり何処かが前の通りではないよ。
心に傷を受けたのだろうね。
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2014/05/05
ユリの逃亡
ユリは君を探すために脱走したんだろうね。
出入り口を破って飛び出したんだね。
翌朝まで気づかなかった僕がいけなかった。
子ども達も心配して探しまわったけど、
ようやく見つかったのは朝の9時過ぎだった。
大ケガをして、よく生きていたと思うよ。
ユリの生還
ユリは午前3時過ぎに親切な方に発見されて保護された。
交通事故にもあっていたし、他の犬にも頭を噛まれていた。
多くの方の助けて借りてユリは生還した。
きっと君がまだ早いよと、僕のもとにユリを返してくれたんだね。
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2014/05/02
一周忌
君の一周忌には君の希望通りの人達だけが集まったよ。
娘は何時ものように一日早く来て、いろいろ手伝ってくれた。
少ない人数ながら、君が好きだった人たちと
君を好きだった人たちで素敵な食事をしたんだよ。
ユリの異変
きっと君は一周忌の少し前から家に帰って来ていたんだよね。
でなければ、ユリがあんなに興奮するはずがないから。
君を感じていたんだと思う。
君を探していたんだと思う。
君は間違いなく家に帰って来ていたんだよね。
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