りんどうの会~がん患者遺族の会・佐賀~

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2016年3月

3月 17th, 2016年

今、思い返して  

2016/03/17

平成23年1月28日午後7時20分
その時間に妻は息を引き取りました
病室には医師と看護師が
「まだ声は聞こえると思うので語りかけてください」
 
しかし、言葉も出なければ涙も出ませんでした
何故だったのだろうと、ずっと思っていました
昨夜、突然にその答えに至りました
 
医師と看護師が同席している病室で
言ってみれば他人の目の前では出来ない事だったのです
少しの時間でいいので、家族だけにしてもらっていれば
そこに居た僕と娘の言葉は妻に届いたと思います
 
マニュアル通りの対応かもしれませんが
病院関係者の方々にお願いしたい
 
最期の瞬間、看取りの瞬間
少しだけ見送るための家族の時間を作っていただきたい
最初の涙を流す時間を作って欲しい
それが家族、いいやもう遺族となった者への寄り添いです
 
心のある最期の時間が本当は欲しかった

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