りんどうの会~がん患者遺族の会・佐賀~

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妻に捧げるレクイエム=16=

2014/01/26

傍にいても

出来るだけ傍にいたいと思って

時間があれば病院に出かけたけど

ラジオ波の処置が終わって出てくる君は

麻酔が未だ強く効いていて話しも出来ないくらいの状態だった。

でも、僕が声をかけると少し頷いてくれたよね。

 

経過観察

ラジオ波治療が終わると

暫くは経過観察に入って、普通の生活に戻って行った。

完治したと勘違いするくらいに元気になって

散歩や映画にも行ったよね。

この頃は僕でさえもう大丈夫かなって思っていたよ。

妻に捧げるレクイエム=15=

2014/01/23

次のステップへ

抗がん剤を止めると

副作用で傷んだ部分も回復に向かったけど

髪の毛だけは時間がかかったね。

肝臓に残ったガンはラジオ波で焼くという説明に

ビックリしながらも

兎に角助かる方向に向かっていると強く思った。

 

ラジオ波

ガン細胞は熱に弱いらしい。

エコー画像を見ながら細長い針で直接肝臓にあるガン細胞に

熱を放射してガンを死滅させるんだって

身体への負担は少なかったけど、やり直しもあって

入院が長引いたのだけはまいったね。

妻に捧げるレクイエム=14=

2014/01/20

抗がん剤の日々

2回目からは通院しての投与になったね。

2週間毎に病院に行き白血球数を検査するけど

結構ドキドキしながら待合室にいたことが思い出されるね。

抗がん剤が投与出来るとなった時には

変にホッとした思いだったね。

 

抗がん剤の日々

本当はもう少し長期に渡って投与する予定だったけど

副作用がきつく白血球の低下も著しかったので

最初の抗がん剤は6回ほどで終わってしまった。

でも、腫瘍マーカーも下がり、肝臓に残ったガンだけが心配の種だった。

妻に捧げるレクイエム=13=

2014/01/17

ポート

抗がん剤は48時間の投与。

毎回血管に直接注射すると血管が痛むので

鎖骨下の静脈にポートという注射針用のアタッチメントを装着する手術をしたね。

でも、後からこの事に関する院内の壁を経験することになったね。

 

抗がん剤の日 初めての日

抗がん剤治療が始まった。

第1回目の投与は経過観察のために入院して行ったね。

三種類の薬液を48時間かけての投与だったけど

一番長い3番目が、風船の様な袋を使っての投与だったので

ちょっと驚いたよね。

妻に捧げるレクイエム=12=

2014/01/14

太郎坊神社

平成20年は、地域の恵比寿会の祭典にも関わっていたけど

その神社の中に祭られていた太郎坊神社は

本殿の右側にある小さな社殿だったけど

「どんな難病でも一生のうちに一回だけは治してくれる」とあった。

祈ったよ。

 

抗がん剤治療

結局は完璧に取り除けなかった肝臓のガンと

顕微鏡サイズのガンに対する治療として

君の体力の回復を待って、抗がん剤を投与することを選んだね。

その後の処置は、抗がん剤の効果を見てから決めると言うことだった。

 

 

1月は悲しい月

2014/01/11

1月は僕にとっては悲しい月です
それは、妻が旅立った月だからです

その日までの最後の時間が思い出されてきます
あと17日でその日が来ます
3年前に僕は何をしていたのだろう
3年前の今日、僕は何処にいたのだろう

写真の中で微笑んでいる妻の顔を見ながら
何かを語りかけています

 

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