りんどうの会~がん患者遺族の会・佐賀~

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妻に捧げるレクイエム=11=

2014/01/11

平成19年(独り言)

平成19年は忘れられない年になりました。

年明けに以前から調子が悪かった父がついに倒れて入院。

入院後に認知症が発覚して、精神科の病院に転院。

その父を追うかのように、母も認知症で介護施設に入所。

その夏に、伯母、義母、叔母と続けての逝去。

そしてとどめを刺すかのように妻の病気が見つかりました。

忘れられない、最悪の年でした。

 

副作用に関すること(独り言)

薬の副作用に関して、友人の薬剤師がこんなことを言っていた。

薬には必ず副作用がある。

問題は病気を治す効果と副作用によるダメージの比較で薬を決めると。

副作用によるダメージが大きくとも

元々の病気が治るのであれば、目的の薬を投与すると言うことでした。

なるほど。

 

*本とは掲載順番が異なっています。加筆されています。

 

妻に捧げるレクイエム=10=

2014/01/08

退院祝い

君の退院を祝って、仲間が祝いの宴を準備してくれたね。

病気が見つかって以来禁酒を続けていたけど、

あの夜のシャンパンの味は最高だったね。

美味しい料理にお酒に会話が弾んで、

あの素敵な夜は忘れられないよ。

 

発熱

年末に君は原因不明の発熱を起こした。

夜遅かったけど病院の救急外来に駆け込んだね。

待合室は寒く薄暗かったけど、親子でいることが心強かった。

処方された薬で翌日には熱も下がって

親子揃っての正月を迎えることが出来たよね。

第16回(1/15) りんどうの会サロンのご案内

2014/01/06

第16回りんどうの会サロン

 

下記に開催致します

体験参加も、お気軽にお問合せ、ご連絡下さい

 

・日時 2014年1月15日(水) 19:00~20:30

・場所 iスクエアビルの3階会議室です

(1階エレベーター前に案内板が出ています)

・会場地図:http://goo.gl/maps/zU3zC

 

 

 

 

 

妻に捧げるレクイエム=9=

2014/01/05

いろんな人から

君がガンに罹り入院することは秘密にしなかったね。

君もそれを望んだよね。

ただ、入院先だけは秘密にして欲しいと言われたので

本当にいろんな人から聞かれたな。

お見舞いって本当に疲れるよね。

僕も経験したから判るよ。

 

退院して

入院は3週間に及んで、クリスマス前に君は退院して来た。

身体の中にはまだガンが残ってはいたけど、

今すぐどうかなる状況ではなく、君は元気になった。

入院前の暮らしが戻って来た。

そんな思いでいっぱいだった。

 

妻に捧げるレクイエム=8=

2014/01/02

手術の日 ICU

肝臓にあったガンのほとんどは摘出されていたけど

一番深い所のガンと、顕微鏡サイズのガン細胞が存在すると説明を受けた。

まだ、麻酔で眠っている君の傍で考えていたのは

子ども達に、何時どう知らせるかということだった。

 

*注・原本には、子ども達への通知や子ども達の行動に付いても書いていますが、ここでは削除します。

 

入院中のこと

ICUから出る頃には、少し笑顔も戻って来たね。

お見舞いに行くと、食事に付いてくる牛乳など

君が残した物を持ち帰るのも僕の仕事になった。

本当に君は好き嫌いが多くて

冷蔵庫には持ち帰りの物があふれてきたよ。

明けましておめでとうございます

2014/01/01

明けましておめでとうございます。

皆様方に撮って、今日はどのようなお正月だったのでしょうか。私は、久しぶりに家族が揃って迎えることが出来ました
ここ数年は、妻や親父、義父の法事の時にしか揃わなかった家族が、普通にのんびりとした時間を共有出来たお正月です。

家族の会話の端々には、妻のことも当然ながら出て来ます。「お母さんだったら・・・」と、折に触れて話しが出て来ます。私たちの心の中で、妻は一緒に生きていると感じています。
そして、私のことを気遣って帰って来てくれる子ども達。そう言った子ども達に育ててくれた妻に改めて感謝しています。

昨年から連載を始めた、「妻に捧げるレクイエム」の今年最初の発信は、間もなく2日午前0時にホームページに掲載されます。

 

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